tamorinrin’s blog

読んだ本の感想

成功は1日で捨て去れ

・顧客ニーズを本当に掴んで自分自身で企画し、商品開発を行い、タイムリーなマーケティングとともにお客様に商品の良さを伝えて、自分自身の手で売っていく。SPAであればこのワンサイクルを回している中で、商品の背景を立体的にお客様に説明することができる。

・人が物を買う行動を起こすのは、その人の感情と条件反射によっているのではないか。買っていただいた後に、売れた要素を分析するのは容易だが、買う前に、つまり商品を企画する段階で、売れる要素を予測するのは不可能である。ただし、本当に市場を見ていて、お客様の心理を読み、我々の能力を考えながら、ピンポイントにここが売れる要素だというところがつければ、常に売れる商品が作れるかもしれない。しかし現実には難しい。だから、毎日のように周到にMDやR&Dやマーケティングの人とディスカッションし、大変な努力、改良、試行錯誤をする。

・数字だけで論理的に考えると、その後の方策を、間違えることがある。確かに論理的な考えも大事だが、商売人はまず肌で感じないといけない。

・経営は実行・実践が命なので、考えても実行・実践されなければ無意味である。考えながら実行することが大事。

・会社というのは「お客様のため」に存在するのが本質だ。株主のためや社員のため経営者のためはありえない。

・人間は満たされていないことや劣等感を引き金に頑張れるし、行動を起こそうとおとうのではないか。

ドラッカーの経営の本質をついた言葉に「企業の目的として有効な定義は一つしかない。すなわち、顧客の創造である。」この言葉は、企業は自分達が何を売りたいかよりも、まずお客様が何を求めているか考え、お客様にとって付加価値のある商品を提供すべきである。ということを意味している。

・「顧客の創造」に関して、ドラッカーは「企業の目的は、それぞれの企業の外にある。」とも言っている。本来、我々がターゲットにすべきなのは、まだお店に足を運んでいないお客様、つまり潜在的な需要をつかまえることなのである。

・顧客を創造するためには、付加価値を持った商品を開発するということ以外に、もう一つ大切なことがある。イメージ戦略や企業の姿勢を伝えいくPR活動だ。

ドラッカーはこうも語っている。「あらゆる者が、強みによって報酬を手にする。弱みによってではない。したがって、常に最初に問うべきは、「我々の強みは何か」である。弱いところを何とかしようと努力しても、時間ばかりかかって労力のわりには成果はあがらない。それなら弱みを無視して、自分達の強い部分を、活かした経営をした方が良い。不思議なことに長所を伸ばそうとすると、欠点というのはどんどん消えていく。企業の優れた部分をより強固にしようとすると、欠点はやがて見えなくなるものだ。

・顧客にとっての付加価値とは何かを考えて、考えて、考えて、考え抜き、全員が即実行できる集団になります。

・ノースフェイスとコンバースを再建したあるアメリカ人が「会社再建は簡単です。全員の意思と経営者の意思を同一にすることです」と言っていました。

・私の最も好きな言葉は、

店は客のためにあり、店員とともに栄え、店主とともに滅びる。

・経営者マインドとは、顧客の要望に応えること。会社の成果を達成すること、困難な状況下で、何とかして会社の課題を解決するこもを全社一丸ととなって実践しようとすること。

・日本の強みは、勤勉、勉強熱心、自分の仕事に対する責任感、ホスピタリティー、忍耐力、世界最高の製造技術、謙虚さ、他人への思いやり、会社に対するロイヤリティなどです。