tamorinrin’s blog

読んだ本の感想

カーライル 鈴木貴博

カーライルグループ。運用資産9兆円の世界最大のプライベートエクイティ。三大ファンドの一角。筆者がヒアリングした内容を案件ごとにまとめられている。

日本の企業で誰がコーポレートガバナンス担ってきたか、それはメインバンクである。戦後、日本の産業拡大を牽引したのは銀行資金。株主総会で選任した取締役がコーポレートガバナンスの役割を果たすが日本では機能しにくい。しゃちょうのげんかいはかいしゃのげんかいである。稲盛さんの特徴は必ずその日のうちに結論をだしやらせる。ファンドの場合は、経営者ができないとしたら自分達でやる。そこは、コンサルタントとの違い。実体経済に対して金融経済の与える影響が大きくなった。ITが世界を繋げたことで、金融経済の舞台もグローバル化した。今後も増大するはずだ。そのことに経営者が気付けばもっと真剣に金融資本経済のことをかんがえるはずだ。

自前で出来ないことをカーライルは、他人を使い資本を使って一つ一つ解決していく。日本企業は、自前主義に拘り過ぎる。