tamorinrin’s blog

読んだ本の感想

生き方 稲盛和夫

・仏教には、思念が業をつくるという教えがある。思ったことが原因となり、その結果が現実となって現れてくる。だから考える内容が大切で、その想念に悪いものを混ぜてはいけない,

・まずは純粋できれいな心を持つことが、人間としての生き方を考える上で大前提となる。なぜなら宇宙にはすべてをよくしよう、進化、発展させていこうという力の流れが存在している。この宇宙の意思が生み出す流れに上手く乗れば人生に成功と繁栄をもたらす。この流れから外れると凋落と衰退が待ってる。

・宇宙を貫く意志は愛と誠と調和に満ちており、すべてのものに平等に働き宇宙全体をよい方向に導き成長発展させようとしている。

寝ても覚めても強烈に思い続けることが大切。心がよばなければ、やり方も見えて来ないし、成功に近づいてこない。だからまず強くしっかりと願望することが重要。そうすればその思いが起点となって、最後には必ず成就する。思いはいわば種であり、人生という庭に根を張り、幹を伸ばし、花を咲かせ、身をつけるためのもっとも最初の、そして最も重要な要因である。

・願望を成就に繋げるためには並に思ってはダメ。凄まじく思うことが大切。寝ても覚めても四六時中そのことを思い続け考え抜く。頭のてっぺんからつま先まで全身をその思いでいっぱいにして、切れば血の代わりに思いが流れる。それほどひたむきに強く一筋に思うこと。そのことが物事を成就させる原動力となる。

・同じような能力を持ち、同じ程度の努力をして、一方は成功するが、一方は失敗に終わる。この違いはどこからくるのか。人はその原因としてすぐに運やツキを持ち出したがりますが、要するに願望の大きさ、高さ、深さ、熱さの差から勝てるのです。

・寝食を忘れて思って思って思い抜くことはそう簡単な行為ではありません。強い思いとすさまじい願望を持続させ、ついに潜在意識まで染み込ませるほどではなくてはいけない。

・企業経営でも、新規の事業展開や新製品開発などでは、頭で考えればたいてい、これは無理だろう、うまくいかないだろうと判断されることの方が多いものです。しかしその常識的な判断ばかりに従ったてたら、できるものもできなくなってしまう。本気で新しい何かをなそうとするなら。まずは、強烈な思い、願望を持つことが不可欠。不可能を可能にするには、まず狂がつくほど強く思い、実現を信じて前向きに努力を重ねること。それが目標を達成させる唯一の方法。