tamorinrin’s blog

読んだ本の感想

マルクスの資本論見るだけノート 白井聡

マルクス資本論について分かり易い本でした。

商品が生まれ貨幣ができ資本が誕生。この資本というものが厄介で自己増殖を続ける。資本家は資本の人格化であり、お金儲けが目的となっていく。資本による労働者の搾取が行われ、労働力を使い尽くされる。労働者は自分の労働力を売る自由と労働力以外にある商品がない、二重の自由を、持っており資本家のもとで働くしかない。資本家は労働者を働かせるために知恵を絞り働かせるだけ働かせる。そして資本は自然からも搾取し資本主義は環境を破壊する。資本間の競争がなければ独占資本が形成される。恐慌の根本的原因は利益を増やそうとする資本家が労働者を低い賃金で働かせることにあると考えた。民衆が立ち上がり、少数の独占資本から富を奪い返し、労働者中心の社会が実現したとき、資本主義の終焉のとき。

んー、考えさせられる。